井戸ポンプは、水道水に頼らず生活用水や農業用水を確保できる便利な設備です。しかし、長年使用していると故障してしまうことも。
井戸ポンプが突然壊れて
水が出ない!
慌ててしまう気持ちはわかりますが、まずは落ち着いて状況を確認しましょう。
井戸ポンプが壊れた場合の原因と対処法、修理費用をご紹介します。もしもの時のために、ぜひ参考にしてください。
井戸ポンプが壊れたらどうしたらいい?
急に井戸ポンプが壊れてしまった場合、焦りで何から確認すればいいのか分からず、パニックになってしまいますよね。
井戸ポンプが壊れた場合は、次のステップで対処しましょう。
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まずは状況を確認しましょう
井戸の状況を確認しましょう。以下に当てはまるものはありますか?
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ポンプが動かない
ブレーカーが落ちている場合は、リセットしてください。それでもポンプが動かない時は、電源コードやモーターに異常がないか確認してください。
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水が出ない
蛇口を開けても水が流れない場合、ポンプが正常に作動しているか確認が必要です。ポンプが作動している場合は、ストレーナーや砂こし器が詰まっている場合もあるため井戸水位が低下していることが原因の一つとして考えられます。
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水圧が弱い
ポンプからの水の供給量が少ない場合や、水道管に詰まりがある可能性があります。
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異音がする
ポンプ内部に異物が入っている可能性があります。ベアリングの摩耗も考えられます。
ベアリングとは・・・主にモーター軸とポンプ軸を支え、スムーズに回転させる役割があるもの
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漏水している
ポンプ本体や配管から水が漏れている場合は、修理が必要です。
上記以外にも、井戸ポンプには様々な故障があります。故障の原因によっては、自分で修理できるものもありますが、専門業者に依頼する必要があるケースもあります。
井戸ポンプの故障かな?と思ったら・・・
無理に自分で修理しようとせず、専門業者に相談することをおすすめします。 -
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安全を確認しましょう
電動ポンプの場合は、漏電や感電の危険があるため電源をまず切ります。また、水圧タンクや配管から水が噴き出す可能性があるため、作業中は周囲に人がいないようにします。
故障しているポンプ周りの状況をしっかり把握しましょう!状況によっては、自分で修理できる場合もあります。
ポンプが動かない場合は、ブレーカーが落ちている可能性があるので、確認してみましょう。
水が出ない場合は、井戸水から砂や異物を取り除くための装置である「ストレーナー」や「砂こし器」が詰まっている可能性があるので、清掃してみましょう。
上記で解決しない場合、または漏水している場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
季節や時期による故障内容
冬に起こりやすい井戸トラブル!冬場や寒冷期は井戸の凍結とつまりのトラブルが起きてしまうことも!原因と対処法をご紹介します。
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井戸水の凍結の3つの原因と対処法
井戸水が凍結する原因は、主に以下の3つが考えられます。
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❶気温の低下
井戸水は、一般的に地表下10m〜20m程度の深さに存在します。地表は、太陽光の影響を受けやすいため、気温が低くなってもすぐに変化しません。一方、地下は太陽光の影響を受けにくいため、地表よりも気温が低くなりにくいです。
しかし、冬場など、気温が極端に低くなると、地表の熱が徐々に地下に伝わり、井戸水も冷え始めます。井戸水の温度が0℃以下になると、凍結し始めます。 -
❷浅い井戸の場合
井戸が浅い場合、地表の影響を受けやすいため、凍結しやすい傾向があります。特に、積雪がある地域では、地表の温度がさらに低くなり、井戸水が凍結しやすくなります。
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❸井戸ポンプや配管の露出
井戸ポンプや配管が露出していると、外気温の影響を受けやすくなり、凍結しやすいです。特に、北側や風通しの悪い場所に設置されている場合は、凍結のリスクが高くなります。
浅井戸の場合は地表からの距離が近いため凍結しやすいので要注意です!浅井戸とは・・・通常、深さが約10メートルまでの井戸を指します。地表に近く、周囲の環境によって水の品質や水量が比較的影響を受けやすい特徴があります。
井戸水の凍結の対処法については
以下をチェック!-
保温材の設置をし直しましょう!
断熱材を巻き直したり、保温材を追加したりしましょう。
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ヒーターの設置
配管内にヒーターを設置して配管を温めましょう。
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少量の水を出し続ける
ポンプを少量運転して水流を維持することで凍結防止になります。
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凍結防止剤を使用して井戸水に添加する
凍結防止剤を添加することで凍結点をさげることができます。
凍結がひどい場合は、無理に解凍しようとせず専門業者に依頼しましょう!また、解凍後も再凍結を防ぐ対策を行うように心がけてください。
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井戸のつまりの原因
井戸水の凍結と井戸のつまりは、冬場や寒冷期に起こりやすい井戸トラブルです。原因を理解して適切な対処法を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。慌てずに対処しましょう。
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地下水によって
巻き上げられた砂が
井戸底に蓄積 -
井戸の使用頻度が低い、
長期間使用しないと
目づまりしやすい -
老朽化した井戸で
起こりやすい
鉄サビの堆積
井戸のつまりの対処法については
以下をチェック!-
高圧洗浄
専門業者が高圧洗浄機を使ってつまりを解消します。
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井戸掃除
バケツやポンプを使って井戸底の砂を取り除きます。
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井戸改修
状況によっては、井戸を改修する必要があります。
井戸改修は、費用が高額になる場合があるため見積などの事前確認を忘れずしましょう!
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井戸ポンプを業者に依頼した場合の修理費用
井戸ポンプの修理にかかる費用と時間は、故障内容や業者によって異なりますが一般的なめやすをご紹介します!
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井戸ポンプ本体
7万円程
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浅井戸タイプ
4~7万円程
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ポンプの引き取りのみ
数千円~
※深井戸タイプは井戸の深さやパーツの数によって変動があります。
軽微な故障であれば、数千円で修理できる場合もあります。しかし、ポンプ本体の故障や電気系統の故障の場合は、数万円かかる場合もあります。
また、井戸の種類によって費用が変わりますので作業依頼する前にしっかりと見積を確認しましょう!
※上記の手順はあくまでも一般的な例をご紹介しました。すべての故障に当てはまるわけではありません。
井戸ポンプが壊れた場合は、焦らずに専門業者に連絡しましょう。自分で修理を試みる前に、状況を確認し安全を確保することが大切です。
井戸ポンプの修理費用や時間は、故障内容や業者によって異なりますが、数千円〜数万円・数時間~半日程度が目安です。
井戸水の凍結と井戸のつまりは、冬場や寒冷期に起こりやすい井戸トラブルです。
特に冬場の井戸のメンテナンスは十分に行い、できる範囲で凍結やつまりの予防をしましょう。
井戸ポンプを長く快適に使用するために定期的な点検とメンテナンスをしっかり行って日々の生活に役立てましょう。
そして何より、故障の兆候や修理は、専門的な知識と技術が必要となるため、無理な場合は業者に依頼することをおすすめします。
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